インタビュー2 盲導犬総合支援センター様

盲導犬総合支援センター  岩間智美 様

チャリティーグッズの販売などを通じて、目や身体が不自由な方々の支援や、盲導犬育成の支援などを行う盲導犬総合支援センター。ユニバーサルな理念を掲げる同団体の通販部で、チーフとして公式サイトの運営や団体の宣伝活動に携わる、岩間さんにお話をお伺いしました。


いろポチを知った経緯を教えてください。

NHKの「おはようニッポン」でいろポチと佐川先生の特集が放映されていて、社内で話題にあがっていました。ちょうどその時、フクイさんからのお問合せがあり、まさにタイミングが合ったということでしょうね。ただ、いろポチはあくまでも“洋服の附属(副資材)”。単体ではその機能が伝わりにくく、アプローチの仕方が難しいと感じていました。そこで私たちは、自社で手がけるファッションにいろポチを付けて、チャリティグッズとして販売させていただくことにしたのです。

どのような点にいろポチの魅力を感じましたか。

いろポチと出逢って初めて色相環という概念を知りました。色相環になじみがなかったため、視覚障がい者の方がいろポチを使いこなすのに苦労されるのでは?と正直不安もありましたが、いろポチのコンセプトである「ハンディキャップの有る無しに関わらず、誰でもみんなが色と洋服のコーディネートを楽しめる」という考え方に賛同し採用を決めました。視覚障がい者の方の中には、1人で生活していらっしゃる方も居ます。そのような方にとっては、人の手を借りずおしゃれをできるのであれば心強いですよね。何となくですが、社会を明るい方向に変えてくれる...そういった期待を感じました。

ユーザーからの反応はいかがですか。

定期的なチャリティーグッズの販売イベントにおいて、グッズとあわせていろポチの説明も積極的にさせていただいています。視覚障がい者の方はもちろん、健常者の方にも大変興味を持っていただけているようです。点字を習得してきた方やファッションに興味のある女性が特に多いですね。視覚障がい者の方は触覚が繊細なので、すぐに色相環の配置を覚え洋服の色を把握されていらっしゃいました。このような製品をアピールするような場には、毎回私たちが同席できるわけではありません。製品説明は販売スタッフに任せていますので、販売スタッフ用の説明資料なども充実していくと、提案力も高まりより効果的な普及活動につながっていくのではないでしょうか。

チャリティグッズのすべての洋服には、団体オリジナルのいろポチが付けられています。

今年に入って移転したばかりの本部。入室するとスタッフの愛犬がお迎えしてくれます。



■一般社団盲導犬総合支援センター

2004年設立。盲導犬使用者・ボランティア支援事業、チャリティーグッズ販売、チャリティーイベントの実施など。